ロンドン・ツアー番外編

Wallington編

 そして12日、これまた11時に、今度はビクトリア駅のインフォメーションの前 で待ち合わせをしました。今日はまぁさんとTerryさんと私KEVの3人組。まぁさ んが昨日から風邪をひいていたのでちょっと心配だったんですが、ちゃんと時間 通りに集まりました。みんな偉いなぁ(^o^)。

 11時25分発Sutton行き、12番プラットフォーム。往復£4、近い近い。 そういえば、昨日乗った列車はドアを手で開けたのに、この日のはちゃんと自動 だったのを思い出す。まあ、これは通勤電車なんでしょうし、でもその割りには ボックス・シートでしたけど。  ビクトリア駅を出てすぐにあの、Pink Floydの"Animals"のジャケットに使わ れていたバタシー発電所(?でしたっけ??)のすぐ横を通ったので、びっくりした のと感動で、カメラを出すことも出来ないで見送ってしまいました。以前見たの は遠くからだったからなぁ。
 イースト・エンドの街並みの中を走りながら、Wallingtonもこんなところだっ たらど〜しようか、などと話しながらも、ほんの30分程で目的地の駅に着きまし た。Wallington駅に降りた私達は、お約束の駅名を入れての記念写真を撮ると、 何故か裏口へ出てしまいました。そこは駐車場のようでしたが、駅側の壁一面に、 絵が描かれていて、おお、さすが先生の故郷だけのことはある、とか分けの分か らないことを言って妙に納得しました(^^;)。


 正面に回って駅を出ると、さすがに昨日と違ってここは店も食べる処もある、 郊外の住宅地といった感じでした。ここでは特に目的の場所がないので、とにか く街並みを見ながら散策しようと、適当に歩き始めました。が、最初になんとな く入った雑貨屋で、な、なんと!!ロンドンでいくら捜しても見つからなかった先 生表紙のGuitar Worldを見つけてしまいました。さすが先生の故郷だわ!! う〜 む、あなどれないぞ、雑貨屋。というわけで、この後、雑貨屋を見つける度に入 って行っては雑誌を漁る、謎の東洋人3人組と相成りました。


 教会、可愛らしい名前の通り(ラベンダーとかミントとか付いてるんですも の!)、素敵な家並み、小学校、先生が通ったかも、先生が来たかも、先生が遊ん でたかも・・・。ああ・・・煩悩の固まりだわ・・・。「先生んちって何やって たんだろうね」「八百屋とか」「八百屋ぁぁ、せめてフルーツショップとかね。 Beck'sフルーツ・ショップ」「ペット・クリニックとか」「Beckモータース!」 妄想は続く・・・。(因みにJimmy Pageさんちはこのご近所のEpsomにあるPageモ ータースだったりする(^^;))

 しばらく歩き回っているとなかなか広い公園を見つけたので、そこで一休みす ることにしました。ロンドンの公園(ハイド・パークとか)と違って、緩やかな丘 陵みたいになってて、これまた素敵な場所でした。勿論人も少ないし。真っ白な 狼みたいな犬と遊んでいる人がいて、カッコよかったぁぁ、あ、犬がです(^o^; )。絶対、立ち上がると私よりでかいな、あれは・・・いいな〜飼いたいな〜。  そこを出ると、今度は商店街の方に向かいました。アンティーク・ショップと かも並んでたんですが、殆どが休み(なんでやねん)で。でもその一軒の店で、 Terryさんはなかなかいい買い物をしてましたよ。そのすぐ側には教会とか池が あったり、違う公園みたいな処があったりして、なんだか吉祥寺みたいだねーと か阿佐ヶ谷かもねーとか、話してました(^o^)。ロンドンという中心地から電車 で30分程という立地にしても、近いものがあるかもしれません。
 2時近くになってさすがにお腹が空いてきて、レストランとかも捜してみたん ですが、やはりここはパブでしょう。良さそうな店があったので早速入りまし た。が、注文をしようとすると、食事はもう終りだと言われてしまい、私達は 「そこをなんとかぁぁ」と頼み込みました。私達があまりにひもじそうな顔だっ たんでしょうかね「じゃあ、今すぐ頼むんだったらいいわよ」と言ってくれまし た。あああ〜、ありがとうごぜ〜ますだぁぁぁ。そこで食べたフィッシュ・アン ド・チップスの無茶苦茶おいしかったこと!!!! これはひもじかった所為じゃあ りませんよ、本当に、今までイギリスで食べた料理の中で一番だったかもしれま せん。おまけにでかくて、優に3人前ありました。先生のお父さんもここに来た かもね〜?と、また妄想の中で、食事が終りました。

 何軒目の雑貨屋だったんでしょうか(^^;)、またもや先生表紙のギター雑誌を 発見、しかもこれはアップで! CDも付いてる! 狭い店内に叫声が響く響く。あ あ、これできっと、次の雑貨屋組合の集まり(んなんあるんか?)では、噂が立つ んだわ・・・「なんか変な東洋人の女3人がね・・・」「そうそう、うちにも来 たよ」「雑誌のところだけ見て、騒いで出てくの」「そうよ、うちなんて、同じ 雑誌いっぱい買ってくのよ」・・・謎の東洋人、お騒がせしましたm(_ _;)m。
 ところでこの雑誌、さすが先生の故郷だわ!とかまた言ってたんですが、よく よく見ると、99年4月号! な、なんでやねんっっっ!!  駅に向かって歩いていくと、向こうからギターケースを背負った青年が歩いて きました。「あの〜、Jeff Beck、知ってます??」なんて聞けなかったですけ ど、きっと知っている、なんとなくそう思いました。  駅の向こう側は商店街になっていて、結構開けてました。が、しか〜し、店は ことごとく5時半になると閉まっていくんですよ〜。し、信じられない・・・早 いってばっっ(- -;)。・・・もう帰ろう・・・。5時48分発のビクトリア行きに 乗って、Wallingtonを後にしました。

 ロンドンに着いた私達は、懲りずにオックスフォード・ストリートのHMVとか ヴァージンへも行ったんですが、この2日間ですっかり人ごみが苦手になってし まったようで、通りを歩くだけで疲れてしまい、8時頃に解散しました。また日 本でね〜(^o^)/~  と、このように謎の東洋人の2日間の旅は終わりました。 書けば書くほど、まだまだ書き足りないという蟻地獄にはまりそうだったので、とにかく先生に関係 したことだけをピックアップしようとしたんですけど、なんだか違ったものにな ってしまったような気も・・・しないでもない・・・かな・・・(^^;)

 ツア ー・レポートとは名ばかりの、ただの旅行記みたいですけど、読んで下さってあ りがとうございます。それから、Jeff Becker Tさん、載せてくださってありがとうございました。

 『Jeff先生縁りの地を訪ねてツアー』の最終回、おしまい。 by KEV / 11.7.99


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