ロンドン公演記 「London日記」

10月9日、10日 London Shepherd's Bush Empire

Showのあった2日間の出来事はもうで夢のようで、あの場に 自分がいたことが未だに信じられません。 測定不能なくらい十分堪能してきました。 渡英隊の皆さんが、常々「最前列GET!」とおっしゃっていま したが、それが本当に実現、しかも中央にずらっと横並びで 観ることができたのですから…。 自分が海外までコンサートを見に行くなんて以前は夢にも 思っていませんでした。この掲示板の方々と知り合わなかっ たら、こんな経験できなかったと思います。

とりあえず、思ったところを順に書きますので、支離滅裂 なところもあるかもしれませんが、お許しを。

■10月8日
Showの前日。英国に留学されているatsuさんの お友達と、Shepherds Bush Empireへ下見に行きました。 Shepherds Bushは小さいながらも立派な建物で、正面入口 上部には、「JEFF BECK 9th 10th」といったようなことが 赤い文字で掲げられていました。もちろん写真を撮りました。 この日はShowがない日だったのですが、ちょうど中から係 の人が出てきたので、明日何時頃から並べば前で観れるのか 尋ねたところ、18:00くらいで十分とのこと。本当??? Showは19:00開場なのに…。

■10月9日
前日のことからイギリス人はそんなに早く並ば ないのかもと思いつつも、少し早め16:00にatsuさんと会場 へ向かう。と、すごーく長い行列が…。おじさんに騙された の?と一瞬ドキっとしたのですが、良く見ると隣の建物から の列が会場前までのびているだけ(ホッ)。 先生の方は…というと、列らしきものは見当たらず(ちょっと 悲)。入口先頭の階段にKEVさん、Terryさんを発見。 並ぶのを交代してお二人は食事へ。 その後、まぁさん、そして何故かWainoさんが現れビックリ。 皆でしゃべりながら並んでいたのですが、一向に行列はでき ず、日本人が集まって喋っているだけ、みたいな構図でした。 入口ドアのガラス越しに中を覗くと、先生の公演ポスターが 多数貼ってあり、良く見ると会場前の道路沿いや街灯にも たくさん貼り出されていました。 そして17:00少し前に(この時点でも後に数人だけ…)私達 の目の前を、ジェニファーと先生ご一行がただの通行人みた いに何気なく通り過ぎたのです!!!一瞬目を疑いましたが、 STAGE DOORと書かれた方へ歩いていく一行を急いで追いかけ たことは言うまでもありません。 この日はそんなに寒くなかったのですが、先生は黒の皮ジャ ンにベージュの毛糸のマフラーをぐるぐる巻きにしていまし た。間近でお顔を拝見したことがないので分かりませんが、 青白い感じだったので、体調がすぐれなかったのかもしれま せん。atsuさんが先生に話しかけ、お手製の応援旗を渡して 握手したのに続いて、私も先生に握手して頂くことができま した!先生の手は、柔らかくてふわっとした感触で、あんな に酷使しているのに不思議でした。とにかく、ただただ感激 してしまって、その後しばらく頭が真っ白状態でした。

18:00過ぎるとやっと列らしきものができてきて、会場前に はダフ屋のおじさん達も現れました。atsuさんのお友達が 面白半分に値段を聞いてみると、この日のチケットは何と 1ポンド(本当か?)明日のチケットは36ポンドとのこと。 (ちなみに正規の価格は17.50ポンドです)

19:00開場とともに、Stage最前ヘ。私は中央から少し右寄り にいました。20:00から45分程度前座のバンド「ALIBI」が プレイし、先生のShowが始まったのは21:15頃。 幕が開くとそこには先生をはじめメンバー全員が揃っていま した。先生の衣装はオール黒。タンクトップ、ベスト、いつ ものジーンズにワークブーツ。髪を切ったようですが、どう やら切りすぎてしまった感じ。 最前列の私達とステージの間は、カメラマンの方が腰掛ける スペースがあるだけで、先生までの距離は、まさに3mぐら い。本当に近い!動作のひとつひとつをしっかり目に焼き 付けることができました。セットリストはWainoさんが書い ているとおりで、日本公演でプレイしていなかった曲がいく つか入っていました(やっとSling Shotが聴けた!)。 それらの曲は初めてですからもちろん非常にexcitingだった のですが、先生はライブの度に違う演奏をするので、いつも プレイしている曲にとてもドキドキしました。この日の先生 は、2〜3曲目から既にすごく汗をかいていて(ギターに汗 の筋が何本も見受けられました)、やはりあまり体調が良く ないのか、特にスローな曲ではいろいろミスもありました。 しかし、そんなものはあまりに高すぎる次元での話ですから、 全体として素晴しすぎるものだったことに違いはありません。 私は大大大好きなAngelやWhere Were Youのプレイにひどく 心を揺さぶられました。スピーディーな曲ももちろんgood! THX138はもの〜すごく格好良かった! (結局、どの曲veryniceなんですけれど…) それから、他のメンバーとのコミュニケーションが良くて、 よく目を合わせては微笑んだりしていました。ステージ全体 が先生とサポートではなくて、先生を中心にしたバンドの ように結束していました。 余談ですが、今回も使って投げ置いてたスライドバーが 床に落ちてしまっていることに気付かず、あわてて拾って プレイする場面が見られました。また始まる前に応援旗を 手渡したatsuさんの顔を憶えていたらしく、atsuさん目掛 けて2度スライドバーを投げてました。

…書き始めたら長くなってしまいました。 雰囲気が分かっていただけると嬉しいのですが。 まだあと何回かに分けてアップしますのでしばし御付き合い ください。

■10月10日
ツアーファイナル。更に素晴らしいShowを期待 して、同じくらいの時間から並びました。昨日、先生にお目 にかかれたので、その辺もちょっと期待しながら並んでいた のですが、この日はもっと早い時間に入ってしまった模様。 その代わり、スティーブとランディに会えました。スティーブ はガールフレンド(?)と一緒に会場前に停めた車から降りて きて無言で通り過ぎ、ランディは何やら買い物袋のようなもの を手にどこからともなく歩いて現れ、私達の方を見て気さくに 「Hello」と言って通り過ぎました。

客の出足は前日と同じような感じでしたが、列を作る場所に 柵が設けられた分少しものものしい感じがしました。 チケットはSold Outのようで、ダフ屋のおじさんが張り切っ ていて、チケットの値段も昨日言っていたより釣り上がって いました。この日も最前列のベストポジションをおさえる ことができたのですが、さすがに最終日だからなのか、観客 が前日より開始前から盛り上がっていました。

同じ時間に同じように前座がプレイし、先生は少し早い21:05 頃の登場でした。衣装はまったく同じ(予想通り…)。セット リストは初めてメドレーの中でFreeway Jamがプレイされた (ライブでは聴けないと思っていたのでメチャ嬉しいです!) 以外は同じでしたが、最初から昨日よりすごくプレイに集中し ている様子で、それが結果に思いっきり反映されてものすごい Showでした。何とかうまく言い表したいのですが、凄まじい としか言いようがありません。同じ曲も昨日とまるっきり違い ました。しかも最前列の柵がステージにより近く立てられて いたため、先生との距離は…お互い手を伸ばせば届きそうな、 それくらい近いものでした。こんな事、日本では絶対ありえ ない。超ラッキーです!!しかもステージのモニターぎりぎり まで先生が何度も出てきてくださったので、近いのなんの…。 もう、本当に目の前です。私は目が釘付けになっていたので、 瞬きするのを忘れてしまって、Showの後で目が痛いことに気 が付いたくらいです(笑)。 また、この日は先生自体のプレイの素晴らしさもさることな がら、ジェニファーにスポットライトが当たることが非常に 多くて、彼女の格好良いプレイも存分に見せてもらうことが できました。このツアーがここまで良いものになったのは、 彼女の存在が非常に大きかったと思います。 Showの最後には、前日一言もしゃべらなかった先生が自ら メンバー紹介され、その後更に少しお話されました。 それを聞きながら、これで終わりなんだなぁとしみじみ。 ともかく、さすがは先生!ファイナルはしっかり締めてくれ ました。素晴らしいShowをありがとうございました!!!! ゆっくり休んで、また日本にも来てくださいね。

「London日記」〜番外編〜

■10月11日
おまけの日。 Kevさん、Terryさん、atsuさん、まぁさん、私の5人で、 先生が住んでいた家を訪ねる旅へ。 11:40 ロンドンCharing Cross駅から出発。約1時間で 目的の駅へ到着。駅で記念写真をたくさん撮って いたら、工事のおじさん達がものめずらしそうに見ていまし た。なにせ何にもない田舎の駅ですから…。 駅の周辺には駐車場以外、本当に何もありませんでした。 家も店の一軒も見えない…。 駅で家のある○○へ行きたいと言ったら、 どこ?と言われてしまいました。ところが電話で配車を頼んだ ところ、その人はJEFF BECKという名前を知っていて、友達が 先生の家(BECK HOUSEと呼んでいるらしい)を知っているとのこと!何てラッキー!!

かくして、車に乗って5分程で先生の住んでいたお宅の門に 到着です。残念ながら正面から見ることはできませんでした が、裏手からはじっくり眺めることができました。とっても 素敵なお宅でした。敷地内には芝生が生い茂り、池や小川も あって、まさに本のとおりです。敷地の周りは雑木林に囲まれ ており、付近には牧草地、畑などがあってまさに自然の中に あるという感じでした。

London日記おしまい。

by YURA.


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