SOLO
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BLOW BY BLOW [1975] Epic 自分にとってのジェフ・ベックと言えばやはりこれでしょう。実際にリリースされた時はまだ小学生、 ちょうどビートルズやカーペンターズにはまっていた頃でオンタイムでは出会っていません。 このアルバムとの出会いは中学1年の時に友人に聞かされたのが最初で、ギターという楽器に非常に 思い入れが強くなっていたときでした。そんな中で聞いたこのアルバムは脳裏にジェフ・ベック というギタリストを深い感動と共に強烈に焼き付けてくれました。 周囲の友人達が皆”リッチー!リッチー!早弾き!早弾き!” と盛り上がってた中でも(自分も例外ではありませんでしたが...)、常にギターヒーローはベックです。 当時買ったプレイヤー誌(何て物持ちが良いんでしょう(^^;)に付いていた、好きな ミュージシャンアンケートの「ジェフベック」のところに、必ずチェックが付けてあるのが今見ると結構笑えます。 「Air Blower」や「Scatterbrain」「Cause We've Ended As Lovers」など、このアルバムは当時を懐かしむ想い出の1枚 なんて言う過去のものではなく、今も刺激を与えてくれる現役くんです。
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WIRED [1976] Epic ブロウ・バイ・ブロウとくれば次はワイアードがお決まりでしょう。前作でギターインストの方向性を確立したベックが 放ったソロ第2弾。今回も巨匠ジョージ・マーティンのプロデュースで、出足からナーラダ・M・ウォルデンのドラムで釘付けです。 前作との大きな違いは、キーボードにマックスの他にヤン・ハマーを迎え、シンセサウンドを大量に投入したことです。
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JEFF BECK WITH JAN HAMMER GROUP LIVE [1977] Epic ヤン・ハマーにインスパイアされたベックが、彼のツアーに同行したものです。決してベックのライブで、バックを ヤン・ハマー・グループがやっているのではありません。ちゃっかりアルバムなんか出しちゃって・・・。
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THERE AND BACK [1980] Epic ヤン・ハマーとのツアーを繰り返し、78年にスタンリー・クラークとの来日公演を行った2年後に発表された、 4年ぶりのオリジナルアルバムは、非常にシンプルな構成でレコーディングされています。メンバーはスタンリー公演時の T・ハイマス、S・フィリップスに前作からのヤン・ハマー等を加えた構成です。全編インストなのは変わり無いが、 全体としてマシンテクノロジーを採り入れた、以降のアルバムへの布石を垣間見ることができます。
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FLASH [1985] Epic いつまでもギターインストなんて寂しいの、時代の最先端に行きたいの、 と寂しがり屋のベックが世の中の波に乗ろうとして荒波にのまれた1枚。 周囲から固定的イメージを持たれるのを嫌い、明らかにベック=ギターインストのイメージを拭おうとした作品。 プロデューサーに名手ナイルロジャースを迎えてお友達たくさん連れてきて貰ったら逆に深みにはまってしまいました。 でもそんな彼に唯一手をさしのべてくれた旧友ロッド・スチュアートによって、海の藻屑とならずに済んだのでした。 当時ベストヒットUSAでビデオクリップ見たときは、仲直りして良かったと目頭に熱いものが・・・(T_T)。
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JEFF BECK'S GUITAR SHOP [1989] Epic 5年ぶりに出した前作の失敗を認め、再びギターインストに戻って作り上げた、80年代最後を飾る作品。 テリーのスピード感溢れるビートを軸にシャープな仕上がりになっています。ドラムがマシンだったら結構ヤバイ作品に なっていたかもしれません(一部テリーの音をサンプリングしてテクってますが)。 自動車会社のCMにも採用されたり、作品としては粒ぞろいです。
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WHO ELSE! [1999] Epic 「フー・エルス!/俺以外の誰だって言うんだ!」は前作「GUITAR SHOP」以来、10年ぶりに発表されたオリジナルアルバムである。 この10年の間、幾つかのプロジェクトにトライしたが結局実を結んだものはなかった。つい最近ではスティーブ・ルカサーとのレコーディングも進行していたが、 その全てを破棄し、トニーハイマスと新たに取り組み完成させたのが本作だ。 全編インストではあるが、注目すべきはテクノやアイリッシュ、そしてブルーズなどを織り交ぜたその多彩な世界観である。 ここまでエレクトリックな手法を積極的に取り入れたビートには驚きを隠せなかったが、ドラマーには必要以上に重きを置いているジェフベックが 辿りついた先がマシンテクノロジーであったようだ。 また自分以外にギタリストを迎えているのにも注目だ。その事実を知らなければ、オープニングのタッピングにどうリアクションして良いのか 分からなかっただろう。常に進化し続ける54歳(!)のパワーが凝縮された、世紀末を飾る一枚である。アルバムラストの曲は故コージー・パウエルに捧げられている。
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YOU HAD IT COMING [2000] Epic 前作Who Elseを10年ぶりに発表しワールドツアーを成功させた余韻さめやらぬ中、続けてリリースされた意欲作。レコーディングメンバーはWho Elseツアーで結束を固めた4人だ。前作同様コンピューターテクノロジーを駆使した作品だが、特筆すべきはヴォーカル曲を取り入れたことだろう。それによりテクノ路線のアルバム全体のカラーをより豊かにしている。また<Nadia>にみられる中東の旋律がベックの卓越したアーミングテクニックにより見事に奏でられているのも聞き逃せないポイントだ。
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JEFF [2003] Epic テクノ三部作の完結編。前二作で気になり始めた実験サウンドをさらに昇華させたインスピレーションに任せた異色作。そんな思いつきをサウンドとしてまとめ上げるために参加メンバーもこれまでの人脈からは完全に離れ若手コンポーザーを曲ごとに起用。しかし以降のライブで本アルバムからの作品を演奏したことはほとんどない。(#14,#15は日本盤のみのボーナストラック ) 尚、本作より<Plan B>がグラミー賞のベストロックインストゥルメンタルパフォーマンスを受賞している。
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JEFF BECK LIVE [2003] Epic 1977年のライブ・ワイヤー以来24年ぶりのライブアルバムはニューヨークのB.B.KING BLUES CLUBにて行われたパフォーマンスをそのままパッケージ!当初jeffbeckbootleg.comというドメインにて通信販売されたオフィシャルブートレッグだ。ギターショップ トリオでのライブが再び行われただけでも驚きなのだがライブ盤としてリリースするなんてしかも何の手も加えずになんてよくベック本人が了承したものだ。いや逆に考えればオーヴァーダブや修正なんてこと自体引き受けないだろう。いずれにしても白熱したスーパートリオの復活劇がいつでも好きなときに聴くことが出来ることを喜ばずにはいられない!
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OFFICIAL BOOTLEG USA '06 [2006] Sony Music 誰がこんな事態を予想しただろうか?なんとオフィシャルブートレッグの第二弾がリリースです。2006年のUSツアー会場でのみ販売されていたいわばコンサートグッズ(?)。この時点でepicレーベルとの契約が切れていたようなのでDeuce Musicというレーベルからリリースされている(自主制作盤??)。のちにオフィシャルサイトでも通販が開始されたがまたたくまに売り切れとなりほとんど入手困難状態に。日本でのみこれまで通りSony Musicよりリリースされている。前作同様一切加工なしのいわばオフィシャルスタッフが作成したブートレッグだ。
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